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来春のスギ花粉対策は夏から|仙台のアレルギー検査

健康コラム

こんにちは。あすと長町はんだクリニックです。

これを書いているのは、7月。仙台もいよいよ夏本番という時期です。

そんな今、花粉症の話をされても「気が早いのでは?」と思われるかもしれません。

ところが、来春のスギ花粉に本気で備えるなら、動き出すのはまさに今なのです。

理由は記事の後半でお話しします。まずは、ご自身やご家族に思い当たることがないか、確認するところから始めてみてください。


🤧 その症状、風邪ではないかもしれません

花粉症やアレルギー性鼻炎の症状は、風邪とよく似ています。だからこそ「ちょっと風邪気味かな」で済ませてしまいがちです。

次のようなサインが出ていないか、思い返してみてください。

こんなサインが出ていませんか

  • 透明でサラサラした鼻水が出続ける
  • 熱はないのに、くしゃみが何度も出る
  • 目のかゆみや涙目がある
  • 朝起きたときに、とくに症状が強い

風邪であれば、数日から1週間ほどで落ち着いてくることがほとんどです。2週間以上続いているなら、アレルギーの可能性が高くなります。

そしてもうひとつ。「花粉の季節でもないのに、一年中グズグズしている」という方は、ダニやハウスダストが原因かもしれません。とくに気密性の高い住まいでは、季節を問わず症状が続くことがあります。


🌲 仙台・宮城の花粉カレンダー

「花粉症=春のスギ」というイメージが強いのですが、東北には東北の事情があります。

スギ:2月中旬〜4月

宮城県でのスギ花粉の飛散開始は、例年2月中旬から下旬ごろ。九州や関東より2〜4週間ほど遅いのが特徴です。ピークは3月から4月上旬にかけて。

「西日本の友人はもう飛んでいると言っていたのに、こちらはまだ平気」ということが起こるのは、このためです。

ヒノキ:3月下旬〜5月(西日本より少なめ)

ヒノキの人工林は関東以西に多く、東北はヒノキ花粉が比較的少ない地域です。「関西にいたときのほうがつらかった」という方がいらっしゃるのは、これが理由のひとつです。

カバノキ科(ハンノキ・シラカバ):1月〜5月

そのかわり、東北で見逃せないのがカバノキ科の花粉です。ハンノキは1月ごろから、シラカバは4月から5月にかけて飛びます。

この花粉には、知っておいていただきたい特徴があります。リンゴ・モモ・サクランボなどを食べたときに、口の中や唇がかゆくなる「口腔アレルギー症候群」を起こすことがあるのです。

「果物を食べると口がイガイガする」。心当たりのある方は、ぜひ一度ご相談ください。

イネ科:5月〜8月/ブタクサ・ヨモギ:8月〜10月

河川敷や空き地の雑草による花粉です。スギに比べて花粉が飛ぶ距離が短いため、原因の草に近づかないだけで症状が軽くなることもあります。

今まさに症状がある方は、こちらの可能性があります。


🔍 自己判断では、原因は分かりません

診察室でよくあるのが、こんなやりとりです。

「春につらいので、スギだと思います」
「たしかに検査ではスギも出ていますが、ダニもかなり高いですね」

ご自身の思い込みと、検査結果がずれていることは珍しくありません。

原因が分かると、打つ手が変わります。

  • 薬を飲み始める時期が決まります。スギなら2月上旬から、カバノキ科ならもっと早くから。症状が出てから飲み始めるより、飛び始める前から飲んでおくほうが、シーズン全体を軽く過ごせます
  • やるべき対策が変わります。花粉なら外から持ち込まない工夫を、ダニなら寝具と掃除の見直しを
  • 受けられる治療が変わります。後述する舌下免疫療法は、原因が確定していないと始められません

「なんとなくつらい」から「これが原因だと分かっている」へ。この違いは、思っている以上に大きいものです。


🩸 当院のアレルギー検査について

当院では、血液検査によるアレルギー検査を行っています。

一度の採血で、主要なアレルゲンをまとめて調べることができます。スギ・ヒノキ・カバノキ科・イネ科・ブタクサといった花粉から、ダニ・ハウスダスト・ペット(イヌ・ネコ)・カビ、さらに卵・牛乳・小麦・エビといった食物まで、幅広く確認できます。

ポイントを4つにまとめます。

①一度の採血でまとめて分かります
気になるものを1つずつ調べていく必要はありません。まとめて確認できるので、思いがけない原因が見つかることもよくあります。

②保険診療で受けられます
症状があり、医師が必要と判断した場合は保険が適用されます。費用は調べる項目数によって変わりますので、診察の際にご説明します。

③お薬を飲んでいる方も受けられます
血液検査は、抗アレルギー薬を服用している状態でも受けていただけます。皮膚を使う検査と違い、服薬の影響を受けにくい検査です。

④お子さまもご相談ください
お子さまの場合、年齢や体格、当日のご様子によって進め方が変わります。ご家族にアレルギーのある方がいらっしゃる場合、お子さまにも同じ傾向が出ることがあります。気になる症状があれば、まずは診察でご相談ください。


⏰ いちばんお伝えしたいこと ── 舌下免疫療法は「今」始める治療です

ここが、7月にこの記事を書いている理由です。

スギ花粉症には、舌下免疫療法という治療があります。毎日少しずつスギの成分を取り込むことで、体を花粉に慣れさせていく治療法です。症状を抑えるだけでなく、体質そのものの改善を目指せるのが、ほかの治療との大きな違いです。

ただし、この治療には決まりごとがあります。

スギ花粉が飛んでいる時期には、始めることができません。

飛散期に開始すると、体への負担が大きくなってしまうためです。したがって、開始できるのは花粉の飛んでいない時期、つまり夏から秋にかけて。ここを逃すと、また一年待つことになります。

さらに、この治療は3年から5年かけて続けていくものです。来春すぐに効果が出るというより、数年かけてじっくり体を変えていく治療だとお考えください。

「毎年3月がつらい」という方にとって、いま動くかどうかで、来年以降の春が変わります。

そして治療を始めるには、まず検査でスギアレルギーがあることを確かめる必要があります。「花粉症だから」という自己申告では始められません。

当院ではスギ花粉症の舌下免疫療法(シダキュア)に対応しています。※お薬の供給状況によっては、新規の開始をお待ちいただく場合があります。最新の状況は診察の際にご確認ください。


❓ よくあるご質問

今は症状が出ていませんが、検査を受けてもいいですか?

むしろ、症状のない時期こそ落ち着いて検査を受けられます。血液検査は症状の有無にかかわらず結果が出ますし、シーズンに入ってからの混み合う時期を避けられます。舌下免疫療法を考えている方は、なおさら今がおすすめです。

子どもも検査を受けられますか?

ご相談いただけます。年齢やお子さまの様子によって進め方が変わりますので、まずは診察でご相談ください。保護者の方にご一緒いただけますので、不安な点があればスタッフに遠慮なくお声がけください。

検査で陽性が出たら、必ず治療が必要ですか?

そうとは限りません。検査で反応が出ても、実際には症状が出ない方もいらっしゃいます。数値だけで決めるのではなく、実際にどんな症状がいつ出ているのかと合わせて、必要な対策を一緒に考えます。

果物を食べると口がかゆくなります。関係ありますか?

関係している可能性があります。カバノキ科の花粉症のある方は、リンゴ・モモ・サクランボ・キウイなどで口の中がかゆくなる「口腔アレルギー症候群」を起こすことがあります。まれに強い症状が出ることもありますので、一度ご相談ください。


✅ まとめ

1. サラサラの鼻水やくしゃみが2週間以上続くなら、風邪ではなくアレルギーかもしれません。

2. 宮城のスギ飛散開始は例年2月中旬〜下旬。東北はヒノキが少ないかわりに、カバノキ科の花粉に注意が必要です。

3. 自己判断と検査結果はよくずれます。原因が分かると、薬を始める時期も対策も変わります。

4. 舌下免疫療法は、花粉の飛んでいない今しか始められません。そして始めるには、まず検査が必要です。


来春の3月を、少しでも楽に過ごすために。準備を始めるなら、症状のない今がいちばん動きやすい時期です。

気になる症状のある方、ご家族にアレルギーのある方、毎年春がつらい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

当院では内科・総合内科および小児科でアレルギーのご相談を承っています。日曜日も診療しておりますので、平日のご来院が難しい方もご利用ください。

    本日の診療時間 8月24日(月)
    午前診療(受付時間)
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