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健診の尿蛋白・尿潜血で引っかかったら|腎臓からの最初のサイン

健康コラム

「尿蛋白(±)って書いてあるけど、これは良いの? 悪いの?」
「尿潜血で引っかかった。でも血尿なんて見たことがない」
「健診項目の中で、いちばん後回しにしている」

こんにちは。あすと長町はんだクリニックです。健康診断シリーズ、今回はもっとも放置されやすい項目の代表、「尿検査」の話です。

なぜ放置されやすいか。痛くもかゆくもないうえ、「たかがおしっこの検査」に見えるからです。でも実は、

尿検査は、腎臓の悲鳴をいちばん早くキャッチできる検査です。そして腎臓は肝臓と並ぶ「沈黙の臓器」。いったん大きく傷んだ腎臓の機能は、基本的に元に戻りません。だからこそ「早く気づけるかどうか」がすべてなのです。

🔬 尿蛋白——腎臓の「フィルター」からの漏れ

腎臓は、血液をろ過して老廃物だけを尿に捨てる、精密なフィルターです。蛋白質は体に必要なものなので、正常なフィルターは蛋白をほとんど通しません。

尿に蛋白が出ているということは、フィルターの網目が傷んで、漏れが始まっているかもしれないということ。高血圧や糖尿病による腎臓のダメージ、腎炎などが背景にあることがあります。

ただし、慌てる前に知っておいてほしいことがあります。

  • 一時的に出ることがあります——激しい運動のあと、発熱時、疲労時など。若い方では立ち仕事のあとに出る「起立性蛋白尿」もあります
  • だからこそ「再検査」なのです——条件を整えてもう一度調べ、続けて出るかどうかを確かめます。1回の(±)で腎臓病と決まるわけではありません
  • (2+)以上、または毎年続けて出ている場合は、必ず調べてください

🩸 尿潜血——目に見えない出血のサイン

尿潜血は、目では見えないごく微量の血液が尿に混じっていないかを見る検査です。「血尿を見たことがない」のは当然で、見えないから検査する意味があります。

考えられる原因は幅広く、

  • 尿路結石——腎臓や尿管の小さな石が粘膜を傷つける
  • 膀胱炎などの感染——排尿時の痛みや頻尿を伴うことが多い
  • 腎炎——蛋白も一緒に出ている場合はとくに重要です
  • 女性では生理の影響で陽性になることもあります
  • そして頻度は高くありませんが、膀胱や腎臓の腫瘍が最初に出すサインが尿潜血のことがあります

とくに40歳以上・喫煙歴のある方の尿潜血は、一度きちんと調べる価値があります。目で見える血尿が一度でも出た場合は、健診を待たず受診してください。

⚠️ 「蛋白+潜血」の組み合わせは、優先度が上がります

尿蛋白と尿潜血が両方陽性の場合、腎炎など腎臓そのものの病気の可能性が上がるため、どちらか片方だけのときより優先度が高くなります。この組み合わせの方は、後回しにせず受診してください。

🏥 再検査では何をするのか

  • 尿検査のやり直し——条件を整えて再確認。これだけで陰性化する方も多くいます
  • 血液検査——クレアチニンから腎臓の働き(eGFR)を計算し、フィルター機能そのものを数値で確認します
  • 結果に応じて、より詳しい検査や腎臓・泌尿器の専門機関へのご紹介につなげます

どれも、その日のうちに終わる検査です。

✅ まとめ

  • 尿検査は腎臓の悲鳴を最初に拾う検査。そして傷んだ腎臓は基本的に戻りません
  • 尿蛋白は一時的に出ることもあるからこそ再検査を。続けて出るかが鍵です
  • 尿潜血は「見えない出血」。40歳以上・喫煙歴ありの方はきちんと調べる価値があります
  • 蛋白と潜血の両方陽性は優先度高め。後回しにしないでください
  • 再検査は尿と採血だけ。その日のうちに終わります

健診の再検査全般については健康診断で「要再検査」——何科に行く?をご覧ください。

あすと長町はんだクリニックでは内科・総合内科で尿検査異常のご相談を承っています。日曜日も診療しております。

    本日の診療時間 9月10日(木)
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